私が税理士試験に官報合格できたのは、67回試験・平成29年12月のことである。
あれ以来、2回新合格者が誕生している。
私の合格は過去のものとなったわけだ。
TACの合格祝賀会は赤坂見附のホテルニューオータニで行われた。
そこで青年税理士連盟の合格祝賀会に勧誘され、翌週の千駄ヶ谷の税理士会館の祝賀会にも参加した。
結局入会することに決めて、会の行事に顔を出すようになった。
そこで合格後独立開業したという同期合格者に出会い、その彼のセールスポイントがITに強い税理士ということだった。
そういえばだいぶ前に情報処理に興味をもっていたことを思い出した。
資格試験の勉強をするにあたって、スタートは日商簿記3級と初級シスアド(現ITパスポート)のセット受講だった。両方合格後、簿記2級と基本情報技術者とステップ・アップに2つの選択肢があったが、私は簿記2級を選んだのである。
過去に置いてきた忘れ物を取りにいく・・・!
私の基本情報技術者試験への挑戦がスタートした瞬間である。
結果として、去年の10月の試験で合格できた。
大型台風の襲来で、ワールドカップラグビーの試合が一部中止になったが(とても残念だった)、その翌週の日曜日実施分である。
情報技術者試験は税理士試験とはまったくの異世界であった。
情報処理といっても、セキュリティやデータベース等いろんなテーマがあるが、その中で一番苦しんだのがアルゴリズムである。
アルゴリズムとは何か?
ある処理を行うプログラムがあるとして、その結果を得るための解法・手順といったとこだと思う。
基本情報の問題では、擬似言語を使用して記述されたプログラムが登場する。
一応処理は、順次(代入)・選択(分岐)・繰り返し(ループ)と3つしかないのだが、これらが複雑に入り組んでくると、ぱっと見で何をやりたいプログラムなのか皆目わからない。
過去問も過去8年分(試験16回分)解いてみたが、私の感覚では同じ問題は1つも無かった。
これが簿記1級あたりだとローテーションで、例えば何年かに1回は連結会計の問題が出題されるとか対策がたてやすいのだが、アルゴリズムについては、そんな風に解き方を丸暗記して試験に臨むやり方はできそうになかった。
トレースといってプログラムの動きを実際にたどっていく方法が推奨されてたので、私も問題を解く際にトライしてみたのだが、いかんせん時間がかかってしょうがない。
最終的にアルゴリズムは国語の問題なのだと開き直って、問題文をよく読み何を目的にしたプログラムなのか自分の言葉で表現できるようトライした。
問題は穴埋めの多岐選択式であることを利用し、プログラムの文脈に一番合いそうな処理の番号をマークするようにした。
こうすると全問正解は無理でも7~8割は正答できるようになったのである。(もちろん本試験も)
基本情報技術者試験に合格したからといって、じゃあITにすごく強くなれたかというと、全然そんなことはない。
今まで五里霧中だったITの世界に少し光が差した程度である。
アルゴリズム擬似言語の解読は、頭の体操にはとてもイイと思う。とにかく集中して考えなきゃならないからだ。
アルゴリズム=プログラムを覚えると潰しが効く、としばしば耳にするけど私にはキツイかな~