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その他の税金

~入湯税~日本文化遺産「旅館」

私は大浴場が好きである。

体が大きいので、脚を伸ばせる広さで深さも1メートルくらいあり適当に水圧を感じられるのが理想だ。

温度は少し熱めがいいと思う。

風呂は日本人の最大の娯楽であると聞いたことがあるが、さもありなん。

                 

旅行に行くならホテルよりも旅館に泊まる方が好きだ。畳の部屋で布団を敷いて寝るのが気持ちがイイ。

ここでホテルと旅館の違いをはっきりさせておこう。

旅館業法という法律によると、

ホテル・・主に洋室の部屋数10室以上、1部屋当たり9平法メートル以上。

旅館・・・主に和室の部屋数5室以上、1部屋当たり7平方メートル以上。

民宿、ペンション・・・上記以外の小規模宿泊施設

この中で一番お風呂が充実しているのは旅館だと思われる。だから私は旅館が好きだ。

我々が外で風呂に入るとき、実は税金がかかる。

これを入湯税という。

              

入湯税とは、温泉や鉱泉の入浴客に課される地方税(国税庁ではなく総務省の管轄!)のことである。

宿泊・日帰りを問わず温泉を利用すれば課税される。標準税率は150円(例外あり)である。なお12歳未満の子供や修学旅行の学生は免税となる。

この税金の使い道は、その地域の観光の振興や環境整備(ゴミ処理など)等に使われる。

また、スーパー銭湯や健康ランドでも入湯税が課せられる。銭湯のような公衆浴場には入湯税はかからない。

銭湯は水道料金や固定資産税が優遇されている。まさに公衆のための施設だからということか。

                 

ここで、地方自治体の入湯税収入をみてみよう。日本温泉協会の2020年4月の発表によると、

1位 箱根町  約6億8千万円

2位 熱海市  約4億3千万円

3位 札幌市(定山渓)  約4億円

4位 日光市(鬼怒川など)  約3億8千万円

5位 伊東市  約3億5千万円

以下、6位別府市 7位神戸市(有馬温泉) 8位高山市 と続いていく。

意外にも群馬県の渋川市(伊香保温泉)は11位、草津市は13位だった。

こうして観察してみると、都会からのアクセスのよい地域が人気があるとわかる。

自分の場合だと、箱根や熱海は新幹線を使えば簡単に行けてしまう!

ただおなじ神奈川県で湯河原町が30位より下位なのは残念である。

           

最後に温泉について解説しよう。

温泉とは一般的に、自然の湧き水を使った温泉地の入浴施設・旅館・公衆浴場などを指す。

また、天然温泉は源泉から湧き出す自然の成分を含んだもので、人口温泉はお湯に温泉成分を加えたものだ。

これに対して、水道水や井戸水を人工的に沸かしたものが、銭湯やスーパー銭湯だ。

スパというのもあるが、これはお湯にハーブやアロマなどのリラックス成分を含めたものである。

               

自粛生活も長くなってくると、いろいろ妄想するようになってくる。

よく思い浮かんでくるのは、どこかの旅館で渓谷の見える露天風呂に入り、畳の和室で枕を高くして布団で眠ることだ。

早くコロナ騒動が終息することを願っている。

              

作成者: advance

豊洲市場の水産荷受会社(セリ販売する会社)に勤務してます。
勤務時間が夜中から昼までです。
夜の活動は自粛?して、午後の早い時間帯に勉強に励み、税理士試験に合格しました。

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