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その他の税金

自動車に関する税金

私は自動車の運転免許は持ってはいるが、完全なペーパードライバーで、もう20年以上運転をしていない。

運転免許証は完全に証明書用に持ってる状態だ。

それでも自動車にまったく関心がないわけではない。

初めて買った株式はトヨタ自動車株だったし、トヨタに関係する大企業のデンソー株も売買したことがある。

自動車産業には非常に大きな関心を抱いている。

この自動車にも税金がかかる。

今回は自動車に関する税金を観てみたい。

                         

自動車に関する税金の種類

自動車に関する税金は三つある。

まず、国税である自動車重量税、そして道府県税である自動車税、さらに市町村税軽自動車税である。

また、自動車税は、取得に対して課せられる環境性能割と、所有者に課税される種別割とがある。

これらとは別に、購入時の消費税や、動かすのに必要なガソリンにかかる揮発油税もあったりで、自動車イコール税金といっていいくらい税金と深い関係があるといえよう。

                        

自動車税

自動車税は道府県税であり、種別割環境性能割とがある。

環境性能割

環境性能割は、自動車の取得に対して、その取得者に課される流通税である。

令和元年10月1日における消費税率の引上と同時に自動車取得税が廃止され、環境性能割が創設された。

環境性能割の課税標準は、自動車の通常の取得価額とされ、税率は0~3%である。

対象となる自動車とは、その取得者が個人・法人は問わず、三輪以上の小型自動車、普通自動車(特殊自動車を除く)だ。

特殊自動車とは、作業機を取り付けた車両で、走行や運搬よりも、その作業機を使うことが目的の自動車。

環境性能割のうち、徴税費(税収の5%)を除いた額の47%(令和4年度以降は43%)が市区町村に交付されることになっている。

自動車取得税改め環境性能割である。

どうしてこんな名称変更なのかというと、税率に秘密がある。

電気自動車などの取得の際は環境性能割は非課税であり、乗用車などでも排出ガスが少ないほど非課税になったり税率が低くなっていく。

まさに環境にやさしい自動車を買うと税金が安くなるのである!

種別割

種別割は、原則として毎年4月1日における自動車の所有者に課税される財産税である。

その税率は、用途および自動車の排気量に応じ1台につき年額いくらという形で定められている。

                          

軽自動車税

軽自動車税が対象とするのは、軽自動車と原動機付自転車である。

軽自動車は、乗用車の中で一番小型の車で、規格の制限で、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、エンジンの排気量660cc以下の車が該当する。

小回りが利き運転しやすく、燃費がよくて高速料金が安い等経済的なのが特徴だ。

また、原動機付自転車は原動機を備えた小型の二輪車をいう。

道路交通法では排気量50cc以下、道路運送車両法では125cc以下の原動機を備えた側車のない二輪車が該当する。

                         

軽自動車税は、毎年4月1日における軽自動車の所有者に対して課税される財産税であり、市町村税である。

軽自動車税についても道府県税の自動車税と同様に種別割環境性能割とがある。

                         

種別割は、毎年4月1日における軽自動車の所有者に対して課される財産税で、その税率は、原動機付自転車は排気量に応じて2,000円~3,700円、軽自動車は、その用途等に応じて3,600円~10,800円となっている。

軽自動車についても、排出ガス性能、燃費性能に優れたものは軽減措置の対象となる。(グリーン化特例

二つの図の上の方の、概ね〇〇%は軽減の割合であり、燃費性能の達成度に応じて軽減割合が異なってくる。

                         

環境性能割は、軽自動車の取得に対して、その取得者に課される流通税である。

自動車税環境性能割と同様に令和元年10月1日に創設された。

環境性能割の課税標準は、軽自動車の通常の取得価額とされ、税率は0~3%である。

課税団体は市区町村だが、当分の間は都道府県が賦課徴収を行うことになっている。

軽自動車税についても、環境性能に優れたものには税金が安くなる措置が講じられている。

                            

自動車重量税

自動車重量税は、車両の重量に応じて課される国税である。

これの納税義務者は、自動車検査証(車検証)の交付を受ける者または軽自動車の自動車車輌番号の指定を受ける者である。

税率は自動車の種類や用途によって異なり、納税は新車購入時は3年分、車検ごとに2年分をまとめて印紙により納付する。

税収の3分の1は市町村に譲渡される。

この自動車重量税についても、電気自動車等や一定の燃費基準を達成したものには、免税、25%、50%、75%の軽減が認められている。

税額は自家用車の新車購入時で・・

そして車検時が・・

こうしてみると、環境性能に優れる自動車(エコカー)は税負担が軽くなっているのが分かる。

購入時のエコカーで税額に差があるのは、燃費基準の達成具合で区別しているからである。

下の図のエコカーの本則税率は2年分である。これを3年分換算して50%又は25%軽減したのが上の図の購入時の表だ。

また下の図で、13年経過と18年経過で、税負担が重くなっている。

これは、古い燃費の悪い環境に優しくない自動車は、早く買い換えなさいという国からのメッセージだと思われる。

                          

エコカー減税とグリーン化特例

自動車の税金を語る上で欠かすことができないのが、エコカー減税グリーン化特例である。

                        

エコカー減税は、このエコカー減税対象車を購入する際に、国が設けた基準をクリアした排出ガス・燃費性能を持つ自動車に対して、自動車重量税と自動車税環境性能割を免税もしくは軽減する措置である。

対象となる車は、次世代自動車(電気自動車・燃料電池自動車・プラグインハイブリッド自動車・天然ガス自動車・クリーンディーゼル)そしてハイブリッド自動車を含むガソリン自動車である。

                         

グリーン化特例とは、自動車税と軽自動車税の種別割を軽減する制度である。

燃費性能のよい、環境に優しい車とされる対象車を購入した場合、購入翌年の自動車税と軽自動車税の種別割が軽減される。

このグリーン化特例は、今年の3月末までに新車新規登録を行った場合、当該年度の翌年度分について適用とされる。

                           

後記

早いもので1月も下旬に入ろうとしている。

幸い、私は、去年の終わりにPCR検査を受けるも陰性で、現在も特に異常はない。

マスクの効果はかなり大きいらしく、飛沫感染を防ぐ簡単で最良の方法らしい。

外出時はマスク必携で用心して行動するとしたい。

作成者: advance

豊洲市場の水産荷受会社(セリ販売する会社)に勤務してます。
勤務時間が夜中から昼までです。
夜の活動は自粛?して、午後の早い時間帯に勉強に励み、税理士試験に合格しました。

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